Flower -光を探して-
「お先に失礼します。お疲れ様でした。」



着替えを済ませ、髪をセットする。

普段メイクは眉毛と口紅しかしないのだが、チークやアイシャドウを未央に教えてもらったとおりに行う。

そして最後に、未央が貸してくれた香水を吹きかけて店を出た。



コンビニへ向かうと、すでに良平がいた。

入り口近くの灰皿のところでタバコを吸っていて、まだ私には気付いていなかった。

「良平くん、お待たせしてすみません。」

だいぶスムーズに名前は言えるようになったが、なかなか敬語が抜けない。

「お、来たな!腹減ったし、さっそく食べに行こっか。」
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