Flower -光を探して-
花火大会
今年の梅雨はいつもと違い、なかなか雨が降らない。

かといって、もうすぐ7月の後半に入るというのに、まだ梅雨明けをしていない。




クーラーもついていない蒸し暑い教室の中で、私と未央はウチワヲ仰いでいた。

「良平とは、もう敬語無しで話せるようになった?」


お弁当を食べ終わって、残りの休憩時間は恋愛話で盛り上がる。

まあいつも、未央が私のことを聞いてからかってるだけなんだけど。

「うん、やっと慣れてきて。もうすぐ1ヶ月になるから!」


未央には告白された次の日に、すぐに学校で報告をした。

未央は本当に喜んでくれた。
< 132 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop