Flower -光を探して-
たくさん買った食べ物を、ベンチの真ん中に置く。

「俺、あと飲み物買ってくるから。瞳、ビール飲んでみるか?」

「ううん、私はジュースでいい。」

首を横に振りながら、ベンチに座る。

良平は『先に食べてていいぞ』と言って、再び人混みの中へ戻っていった。




「ちょっと遅くなってごめん!」

しばらくして、良平の走ってくる足音が聞こえてきた。

近くにジュースを売っている店がなくて、離れたところまで買いに行ってくれていたらしい。



食べ物を挟むように座った私たちは、ビールとジュースで乾杯をした。
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