Ｆｌｏｗｅｒ －光を探して－

兄は推薦で大学に入学した。

２年の頃までは時々サボることはあっても、基本マジメに出席して単位も取れていたそうだ。

しかし２年の終わり頃から友達と遊んだり、バイトに力を入れるようになった。

だんだんと休むことが多くなったようだ。

３年になって講義に出席すると、全く内容についていけなくなっていた。

次第に大学から離れて、大学に行く意味も分からなくなった。

そして夏休みに入る前に、退学届けを出したということだった。



「いくら２０歳を過ぎても、お金出してもらって大学に行っとったんやろうが！子供と一緒じゃ。
そんな奴が相談もなしに勝手に退学なんて、俺が許すわけ無いやろがー！！」