Flower -光を探して-
隠れて電話をし、面接を受けた。

決まってしまえば、私の勝ち。

最初は文句ばかり言われるだろう。

でも中途半端が大嫌いな父は、『辞めろ』とは口にしないはず。



私の予想は大当たりだった。


「私、明日からバイト行くことになったから。」

前日の晩ご飯で、報告をした。

「あら、そうなの。何のバイト?」

ホッと安心した表情の母。

母は全くやる気がなく、ほぼ引きこもりになっている私を心配していた。
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