Flower -光を探して-
「ほんと勝手に乗せちゃって、ごめん。でも今日初めて自然に笑う瞳ちゃん見たら、改めて可愛いなと思ってさ。いつもは無理に笑顔作ってる感じだし、時々とても悲しそうな表情してるから…。」


「えっ…。」



そこまで、私を見てくれてるなんて知らなかった。

私そんな表情してたんだ、と今知った。


目を大きくして春人の横顔を見ていたら、春人が顔だけ私に向けた。

視線が絡む。

優しい瞳で見つめられてると、吸い込まれそうになってしまう。


恥ずかしさも加わり、私は少し視線をずらした。
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