Flower -光を探して-
「良かった。じゃあ、約束!」

ジュースを持っていない左手の小指を立てて、私の目の前に出してくる。



指切りを仲良くしている様子を、お弁当を食べているクラスの人たちが不思議そうな視線を向けてくる。

まだ私たち2人が、一緒に行動していることが信じられないのだろう。

それは、はっきり言って私も同じ気持ちなのだが・・・。



始業式以来、何故か未央が『トイレ行こう』『お弁当食べよう』と、何かあるごとに誘ってくれた。

最初は、きっと私をからかっているんだと本気で疑った。
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