Flower -光を探して-
部屋に入らず、ドアの側にいた母。

母も父の行動は予想していなかったようで、私の声を聞いて慌てて止めに入ってきた。



そのまま2人が私の部屋を後にすると、その場に力なく座り込んだ。

何で学校でも嫌な思いして悩んで決めたのに、家でもこんな目に遭わなきゃいけないの?

今でもバレーは好きだし、本当は辞めたくなかったのに。

誰も私の気持ちなんて分かってくれない・・・。



少し腫れている左のこめかみを押さえる。

痛さと悔しさで、自然と涙が頬を伝わっていた。
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