Flower -光を探して-
私は鞄からハンカチを取り出し、目頭を押さえた。



「私も辛いことを頑張って話してくれて、すごく嬉しい。私はこれからも瞳の友達だし、本当の友達になれた気がする!これからも困ったことがあったら、何でも相談して私を頼ってよ。」

気がつくと、未央もつられて涙ぐんでいた。


私のことなんかで、一緒に泣いてくれる人なんて今までなかった。

一緒に悲しさを共感してくれる人がいる。

そう思うと悲しさも当然あるが、少し嬉しくもなった。


未央に全て話して良かった。

いつの間にか、心はスッキリと晴れ晴れとしていた。
< 55 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop