Flower -光を探して-
父と兄以外の男性から初めて名前で呼ばれて、再びドキッとした。



良平はそんな私に気付くわけも無く、自転車には乗らず手で押しながら歩き始めた。


「待っ・・・て下さい。」

慌てて良平の隣まで、小走りをする。

「でも本当に真面目だよなー。未央に聞いてた通りだわ。瞳は明日もバイト入んの?」

「いえ、私は平日に週3日だけなので。明日は土曜日なのでお休みです。」




私がずっと小走りなのに気付いて、良平の歩幅が小さくなる。
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