マイ ストーカー君
転校生はストーカー君?
私はクラスから孤立していると思う。
いや、思うじゃなくて確実に孤立している。
高校に入学して一ヶ月。
私こと内田麻衣には高校に入学してから一人も友達が出来ないでいる。
多分、私の性格に問題があるのだろう。
入学した初日、持ち前の人見知りのせいで誰とも話す事ができなかった。
話しかけられても上手く答えられず、そうこうしているうちに周りは皆仲良くなっていて、いつのまにか私だけが取り残されていた。
なので、私はいつも一人でいる。教室の片隅で本を読みながら。
最初の頃は寂しくて死にそうだったが、毎日この生活をしていくうちに慣れてしまった。
ガラッとドアが開き先生が教室に入って来た。それと同時に皆席に着く。
「えーおはようございます。今からHRを始めようと思ったんですが、出来なくなりました。」
???
皆頭に上のマークがついている。
「なんとー、我がクラスに転校生が来てるのです。」
と、あきらか面倒くさそうに言う。
先生、面倒くさくても顔に出しちゃ駄目です。
先生が外で待っている転校生に合図を出す。
扉がガラッと開き転校生が入ってきた。