マイ ストーカー君
キンコンカンコン…

チャイムが鳴り皆教科書を片付ける。



やっと学校が終わった。

長い一日だったよ。
フー、やれやれ。


これで黒崎君からも解放されるし♪♪







……と思ってたのに。

なんで黒崎君と帰ってるんだ私は。




目立つのかすれちがう人達が皆振り返る。

「お似合いのカップルねー、アンタ達。」と、買い物カゴを持ったオバサンが話しかけてきた。

正直言ってうっとうしい。

私はムスっとしたけど、黒崎君はなんだか上機嫌だった。


ほどよく歩いていると道路の真ん中に猫がいた。

車がビュンビュン通っていて今にも引かれそうで危険だ。

私が危ないなぁ、あの猫。と思っていると案の定猫が道路を渡ろうと飛び出してきた。


一台の車が猫に向かって走ってくる。


私は助けなきゃと思ったのだろう。体が勝手に動き出していた。




キキキキー!!


車がブレーキを踏んだのか耳障りな音がした。


気づくと私は倒れていた。



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