マイ ストーカー君
ストーカー君は少しS?


******


私は今、視線を感じる気がする。

いや、確実に視線を感じている。





そう、隣で肘をついている黒崎君の方から。


私は必死に気にしないようにしていたが、あまりにも見つめ続けてくるので、気になってしょうがなくなってしまった。



…っていうか授業中なんだし、黒板見ましょうよ。頼みますから。


先生も気づいているのかチラッとこっちを見てくる。


そりゃね、こんな分かりやすく見つめてたら誰だって気づくよね。



「では、ここの問題を─」


先生がこっちを見ている。

多分、黒崎君を当てるつもりだ。


「内田にやって貰おうか。」

やっぱり…
ーって、ええ─!???


何故にミー!?


私は被害者なのに──!


しかも黒崎君に気を取られすぎて話しを全然聞いていなかった。


「…わかりません。」

皆の前で当てられ、答えられない程恥ずかしいものはない。


「そうかわかんないか。じゃあその隣の黒崎に答えて貰おうか。」


私の後に当てやがった。

なんで先に当てないんだこのザビエルは。


(上だけ禿げてまるでザビエルのような頭をしているから)


私は腹がたったので、ノートに〝残りの毛根も根絶やしになっちまえ〟と書き込んでやった。
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