赤BOX
何事も無かったかのように困惑しているおばちゃんをすり抜け私は、その場を立ち去ろうとした。




後ろからおばちゃんイエローの声がする。




「ちょっと、待って」




待てと言われたので、私はしぶしぶおばちゃんの方を振り返る。




「・・何で




・・何で








・・何で募金箱に




柿の種なんか入れたの?」



おばちゃんイエローは、私の不可解な行動の理由を知りたがっていた。
< 7 / 13 >

この作品をシェア

pagetop