エースナンバー
高校2年…9月
今日から新しい学校で、新しい日々が始まる。
校門前に立った。
あまりのショボさに、ため息が出る。
ここが…名門高校?
信じらんねーよ…
□
「麻生君…?
麻生 玲音君?」
しばらく校門前に突っ立っていると、若い女の先生が小走りで近づいて来る。
「…ですけど」
「遅かったわね。
もう始業式は終わったから直にクラスに向かいましょうか?」
ニコリと笑う先生は、柔らかくて綺麗だ。
俺は小さく頷いた。