エースナンバー



高校2年…9月



今日から新しい学校で、新しい日々が始まる。




校門前に立った。


あまりのショボさに、ため息が出る。




ここが…名門高校?



信じらんねーよ…







  □


「麻生君…?
麻生 玲音君?」


しばらく校門前に突っ立っていると、若い女の先生が小走りで近づいて来る。



「…ですけど」

「遅かったわね。
もう始業式は終わったから直にクラスに向かいましょうか?」

ニコリと笑う先生は、柔らかくて綺麗だ。




俺は小さく頷いた。





< 4 / 57 >

この作品をシェア

pagetop