戦国桜話
鶇夢さんが私に近付きながら首を傾げた
『あ・・・初めまして、桐沢葵と言います!』
『葵ちゃん・・・?』
鶇夢さんは説明を促すように中腰のまま、近くに居た佐助を見上げた
『説明・・・するのか・・・・・・』
佐助は面倒臭そうに口を開いた
――――――――――☆
私が戦国時代で過ごした2日間の事をすべて話すと、鶇夢さんは考え込んだまま動かなくなってしまった
『鶇夢さん・・・?』
『あ・・・ごめんね?いろいろあったんだなって思っただけ・・・・・・』
確かに・・・・・・
戦国時代にタイムスリップした事
佐助達に出会った事
私の過去を話した事
佐助の過去を知った事
村長さんに村を助けて欲しいと言われた事
そして・・・・・・
敵か味方か分からない雅に・・・小春ちゃんをさらわれた事・・・・・・