戦国桜話




――――――――――☆


しばらく空を跳んでると、もうすぐ村が見えるという所まで来た


あと少しで村に着く・・・・・・


『ん?なんか・・・煙が出てないか・・・?』


『え・・・・・・?』


蜜華の呟きに村の方を見ると、もくもくと黒い煙があがっているのが見えた





・・・・・・・・・何・・・アレ・・・?





『鶇夢!!もしかしたら、村に何かあったのかもしれない!』


蜜華の焦ったような声に私は冷や汗が出てきた


村に・・・・・・・・・一体、何が・・・・・・・・・?


『蜜華、急ごう!!』


私は鈴を鳴らしてポポに急ぐよう指示を出した


近付くにつれ、ハッキリと村の様子が見えてくる





『嘘・・・・・・でしょ・・・』





私は言葉を失った





村は・・・・・・





家も、人も、鳥も・・・・・・・・・全てが炎に飲み込まれていた・・・・・・





何で・・・・・・・・・?


何でこんな事に・・・・・・


私は村の近くにポポを下ろして、炎に包まれた村に行こうと駆け出した


『待て!!』


・・・・・・しかし、蜜華が私の腕を掴んだ事によってそれは阻まれる













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