戦国桜話
『離して!!!』
『嫌だ!!』
どんなに足掻いても蜜華は手を離してくれない
何で??
助けなきゃでしょ!?
お母さんもお父さんも村のみんなもきっと苦しんでる!!
早く助けなきゃ!!
『お母さん!!お父さん!!嫌ぁー!離して!!』
『ダメだ!』
『何で!?お母さん達を見殺しにする気!?』
私は涙をたくさん溜めた瞳できつく蜜華を睨んだ
蜜華が分からない
『あの炎じゃ・・・もう助からない・・・・・・』
蜜華が視線を下に向けて呟いた
手は相変わらず離してはくれない・・・
『そんなの分からないじゃない!』
『分かるんだ!!!!』
大きな声をあげた蜜華に私はビクッと肩を震わせた
『な、んで・・・・・・?』