戦国桜話
弱々しい私の声に蜜華は下唇を噛み締めて悔しそうに口を開いた
『炎があがった瞬間・・・・・・炎から逃げようとすれば逃げれたはずなんだ・・・・・・なのに・・・何処にも・・・みんなは居ない・・・・・・』
蜜華・・・・・・何が言いたいの?
『みんなが居ないと言うことは・・・・・・あらかじめ・・・村人を殺してから火をつけた・・・と言うことになる・・・・・・』
“そうじゃないと・・・つじつまが合わない”
蜜華の言葉に私は絶句した
じゃあお母さんは・・・・・・?
お父さんは・・・・・・?
『村人は全員・・・・・・殺された』
嘘・・・・・・・・・
私は絶望感で膝まづいた
大粒な涙が私の頬を伝う
もう会えない・・・・・・
お母さんにも・・・お父さんにも・・・・・・優しい村の人達にも・・・・・・・・・
“二度と”会えない
『いやぁぁ゙!!!』
私は声を上げて、声が枯れるまで泣きつづけた
悲しみが溢れて止まらない・・・・・・
私は・・・・・・両親をいっぺんに亡くした・・・・・・
優しかった村の人達も
私達だけが・・・助かったんだ・・・・・・