戦国桜話
俺は走りながら何らかの違和感を覚えた
・・・・・・・・・?何かを忘れてるような・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・ッあ!!!
『しまった!胡蝶を忘れた!!』
木の幹ですやすやと規則正しい寝息をたてて、寝ていた胡蝶を思い出し、俺は足を急いで止める
・・・っくそ!急がなきゃならねぇのに・・・っ!
俺は胡蝶を呼びに行く為、方向転換し、元来た道を戻ろうと、足を動かした
その瞬間―――――――
『・・・っ痛ぇ!!』
誰かに思いっ切り髪を引っ張られた
急いで振り向いたが、誰も居ない・・・・・・
『何なんだ・・・早く胡蝶をたたき起こしに行かねぇとならねぇのに』
『我ならここじゃ!』
『・・・は?』
頭上から聞こえたいつもの甲高い声・・・・・・
まさか・・・・・・
俺は冷静に頭の上に乗っている“それ”をつまみ出した