戦国桜話
わ・・・私・・・変な事、言ったっけ??
『・・・お前・・・妖怪を知らないのか!?』
妖怪・・・?
妖怪って・・・あの、日本の昔に居たと語り継がれている・・・あの妖怪?
って・・・これ・・・妖怪なの!!!?
『驚いた・・・この時代に妖怪を知らない人間が居るなんてな・・・』
佐助が頭の髪を無造作にくしゃっと握り、桜の木に寄り掛かる
『だって!妖怪なんて・・・大昔に居たんじゃないの!?何で平成の時代に・・・・・・!』
『ま、待て!!平成って何だ!?今は戦国の世だぞ!?』
私の言葉に佐助は手の平を突き出して否定した
『へ・・・?』
いや・・・ちょっと待ってよ・・・・・・
戦国・・・・・・??
『佐助・・・今、西暦何年??』
『・・・・・・1512年。』
う・・・嘘でしょ・・・・・・
『佐助・・・それは確かなの?』
『当たり前だろ・・・嘘は好まん』
ということは・・・つまり・・・・・・・・・
私、タイムスリップしちゃったって訳ぇぇぇ!!!!??