戦国桜話
神に等しい男
―蜜華side―
太陽は沈み
夜が訪れる・・・・・・
あたいは葵と別れた後、ある場所へと向かっていた
ったく・・・遠すぎだろ
ピピに乗って向かっているのに、一向に“奴”の妖気が感じられない
・・・方向間違えたか??
―――――――――蜜華・・・
ふと、あたいを呼ぶ声が頭の中に響いた
鏡の声・・・・・・・・・
『あそこか・・・・・・』
ピィー・・・・・・
バァサッ!!
あたいは笛を吹いてピピを10m先に見える洞窟に向かわせる
感じる妖気・・・・・・・・・
“奴”の妖気は感じない・・・・・・
感じるのは鏡の妖気だけ
また妖気を消してるのか・・・・・・
ったく・・・つくづく注意深い男だぜ・・・・・・
リン・・・
フワッ・・・・・・
洞窟についたあたいはピピの背中から降り、真っ先に薄暗い洞窟の奥を目指す