戦国桜話
昔から持つ“それ”はこれからのあたい達の道標[みちしるべ]となるモノ・・・・・・
・・・・・・世界を変える力を持つ・・・・・・
あたいは洞窟の入口の方を振り返る
月明かりがさっきよりも増し、入口を明るく照らしている・・・
『そろそろ・・・・・・この子の出番・・・・・・』
いつの間に現れたのか・・・・・・
雅の横に立っている鏡が呟く
鏡に握られた“鏡”・・・・・・名を“幻想鏡[げんそうきょう]”と言う・・・
その幻想鏡の中に写る・・・体操座りでうずくまっているガキ・・・・・・
こいつが・・・・・・今日の主役・・・・・・
『さぁ・・・行こうか・・・・・・僕の力を見せに・・・ね?』
雅の言葉と共に動くあたい達・・・・・・
今日は・・・涙の流れる残酷な日となる・・・・・・