戦国桜話

雅が妖しく下を向いて微笑んだのが分かる





“作動”･････････？


何の事･･･？





ストｯ･･･





『･････････ｯ！』


雅がピピの体からふわりと着地して私の方に向かって来る


それを見た佐助が前に出て私をかばう様に立ちはだかった


『佐助･･･どきなよ』


貼付けた様な笑みでニコッと笑う雅･･･


『断る。お前に指図される筋合いはねぇ』


そんな雅に、佐助は無表情のまま睨みつけた





ピリピリとした空気･･････


今だに･･･妖怪となった小春ちゃんは暴れてるけど


私達の周りは別世界に居るかの様に緊張した空気が流れている





佐助は雅を睨みつけながら、ゆっくりと刀に手を掛けた





ガチャ･･･





『まぁ･･･今回は諦めるよ』


佐助が刀を抜こうとした瞬間･･･


雅が見計らった様に声を出した