戦国桜話
・・・取りあえず、「友達の家に泊まった」これが定番だろう
にしても・・・嘘をつくのか・・・気分が乗らない・・・
でも・・・あんなファンタジーな理由をそのまま話して「頭でも打ったんじゃないのか!?」とかって心配されても困る
やっぱりここはオーソドックスに・・・
ガチャ・・・・・・
『帰ってきたか・・・』
・・・・・・え?
私は声のした方を向く
そこには・・・・・・いつもの見慣れたおじいちゃんが立っていた
『おじいちゃん!』
ち、ちょっと待ってよ!
まだ心の準備が・・・!
『おじいちゃん・・・その・・・!』
『葵・・・戦国の世界に行ったな?』
おじいちゃんは私に近付きながら口を開く
・・・・・・・・・・・・はぃ?
いやいや・・・ちょっと待ってよ・・・・・・戦国って・・・
『何でおじいちゃんが・・・・・・』
『それは今から説明する・・・葵・・・ちょっと居間に来なさい』
そう言っておじいちゃんは部屋を出ていった
ファンタジー感溢れる理由・・・・・・
おじいちゃんは知っている・・・?
待て待て・・・いや・・・何でだよ・・・!
おじいちゃん・・・何でそんなにケロッと普通に飄々と言葉に出して言ってんの?
第三者がさっきの言葉聞いてたら間違いなく病院送りだよ!?
私は訳が分からないまま居間へと向かった