戦国桜話
『そこに座りなさい』
私はおじいちゃんの言葉に従っておじいちゃんと向かい合う様に座る
何だか神妙な空気・・・・・・
口を開きづらい・・・
『葵・・・もう一度聞く。戦国に行っていたな?』
私は嘘をついても仕方ないと思い、素直に頷いた
それと同時におじいちゃんは深いため息を漏らす
『出来れば・・・葵には話さないまま一生を終えたかったが・・・仕方あるまい・・・』
話す・・・?
私は訳が分からないと言った様に首を傾げた
『今から話す事を驚かずしっかり聞きなさい』
私は頷いて聞く耳を立てておじいちゃんを見つめる
おじいちゃんは昔の事を思い出す様にポツポツと話しはじめた
今から15年前・・・、
私がまだ赤ん坊の時だ