戦国桜話
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『・・・と言うのが、葵・・・お前に今まで黙っていた両親の秘密だ』
そんな事があったなんて・・・・・・
今まで全く知らなかった・・・
戦国と現代を行き来出来る鏡道の存在だって・・・
ん?
いや・・・・・・そういえば・・・・・・
『おじいちゃん?』
『どうしたんだ?』
『・・・お母さんが鏡道を封印したんだよね?』
『そうだが・・・』
『だったら何で・・・鏡道が再び現れたの?』
私はおじいちゃんを見つめて問い掛けた
お母さんが自らの命と引き換えに封印したはずの鏡道・・・・・・
なのに現に私は鏡道を通って戦国へ行った
話が矛盾している・・・
『葵・・・南の島で大きな地震があったのを覚えているか・・・?』
地震?
あ・・・確か・・・3日程前にニュースでそんな事を言っていた様な・・・・・・?
島には誰も住んでないから何も問題はなかったらしいけど・・・
それが一体、鏡道と何の関係が・・・・・・
私は頭の上に「?」を浮かばせたまま首を傾げた
『鏡道を封印した祠[ほこら]がその島にあったんだ』
『でも・・・ここから結構離れてるよ!?』
『誰かが過[あやま]って封印を解いてしまわぬよう・・・人がむやみに出入りしない島を選んだ・・・しかし、地震でその祠[ほこら]が壊れ、再び鏡道が現れた』