戦国桜話
♪〜♪♪〜♪〜
不意に私のケータイが鳴る
私は通話ボタンを押して電話を取った
『もしもし・・・』
『葵!?今どこに居る!?』
やけに焦った声・・・
どうしたんだろう・・・?
『家だけど・・・どうしたの?』
『“どうしたの?”じゃないでしょ!?学校来てないし・・・電話は出ないし・・・本気で心配したんだよ!?』
『あ・・・・・・』
おっと・・・そういえば今日は確か・・・金曜日だったっけ?
ってことは・・・・・・
『学校・・・無断欠席しちゃったんだ・・・』
しまったなぁ〜・・・
学校サボった事になんのかな?
単位取れなかったらどうしよ・・・
『俺の「心配したよ」発言は無視!?』
『あー・・・うん。ありがとう』
『感情入ってないなぁ・・・ま、とりあえず今から葵の家に行くから』
『今から!?』
私はすぐさま時計に視線を移す
外は真っ暗・・・時刻は7時過ぎ・・・
『ちょっと待って!今からはいくらなんでも・・・!』
『そういう事だから!また後で!』
『えっ、ちょ・・・!』
私の発言を無視して無惨にも切られた電話・・・
ったく・・・あいつは昔っから人の話を聞かないんだから・・・
成績悪いのもそのせいだな・・・・・・
私はとりあえず今から来ると言った幼なじみを待つことにした