戦国桜話
『よかった・・・』
『へ?』
『葵と連絡取れなくて本気で心配した』
咲兎はそう言うと私を解放して私のケータイを開いた
『はい!俺からの着信何件?』
『えっと・・・・・・』
私は1つずつ順番に数えていった
『32件・・・?』
うわ・・・凄い数・・・・・・
咲兎がどれだけ心配してくれたのかが分かる
『ごめんね?』
私は咲兎を見上げて謝った
『葵だから許すよ』
咲兎はそう言って人懐っこい笑顔を私に向けた
あ・・・・・・また・・・・・・
『咲兎・・・怒ってもいいんだよ?』
私の言葉にキョトンとした顔を見せた咲兎・・・
まるで「何言ってるの?」とでも言いたそうな顔だ