戦国桜話
『そうなんですか・・・では葵様の両親は私と同じ様な職業だったのですね?』
『うん・・・そうみたい・・・』
巫女と術師・・・
時代は違うけど術を使うという点では同じかもしれない・・・
『平成と戦国を繋ぐ鏡道があったなんて・・・』
『知りませんでしたね』
『そうじゃな』
鶇夢さんと八神さんと胡蝶が難しい表情で語りだす
『・・・とりあえず、あの雅とか言う奴を取っ捕まえて話を聞いた方が良さそうだな』
佐助の言葉に私は頷いて佐助を見上げた
雅は・・・私の両親の事を知ってた・・・・・・
何か鍵を握ってる可能性が高い
『雅を捜さなきゃ』
『一人で捜すのか?』
『それは……』
私は佐助から視線を外して鏡道の方を向いた
正直・・・一人で捜すのは難しい
こんな広い戦国の世界では見付からないかもしれない
私は拳を握りしめて意を決した様に口を開いた
『その・・・迷惑じゃなければ・・・・・・わ、私と一緒に旅をしてくれませんか?』