戦国桜話
『佐助、見苦しいぞ。嫉妬なんて・・・・・・』
『違ぇよ!ってか誰がこんな女に・・・・・・』
胡蝶の言葉を瞬時に否定した佐助・・・
ってか、こんな女扱いされたんですけど・・・
『まぁ・・・葵様は可愛いですからね』
『違っ・・・!』
『“ほっとけない”んじゃなかったかしら?』
『それは・・・!』
『素直になるのじゃ』
佐助に反論の余地も与えぬように胡蝶、八神さん、鶇夢さんが次々と言葉を漏らす
ブチッ!
あ、今なんか切れる音が……
『お前達・・・・・・斬る』
刀を構えて3人に向かっていく佐助を私は押さえた
『落ち着いてよ!』
『おー、怖いのじゃ』
『よし。胡蝶、お前から斬ってやる』
まだ二人の睨み合いが続く中、私は苦笑いを浮かべ、ため息をついた
仲いいんだか悪いんだか・・・・・・
私は散りゆく桜の木を見上げた
これから・・・きっと辛い事もあると思う
だけど私は・・・・・・
この時はどんな壁も乗り越えられる気がした
そう・・・・・・
―――――“この時は”