戦国桜話


『ぎゃぁぁぁぁぁ!!!何じゃ!?毒か!?毒なのか!!?』


動揺している胡蝶を佐助は呆れた様に見つめた


『毒蜘蛛なんだから毒を吐くのはあたりまえだろ!いちいち騒ぐな』


胡蝶にそう言葉を吐き捨て、佐助は毒蜘蛛に向かっていった


あぁ!だから正面から行ったらだめだって!!


『龍破・波動剣!!』


刀から放たれた一線の光は毒蜘蛛の前足に防がれ、逆に毒蜘蛛の前足に絡まっていた術糸が切れてしまった


だからもう少し計画をたてなきゃだめだって言ってるのに・・・


『どんだけ硬い足してんだよ!』


佐助が少しイラつきながら言った


確かに・・・!


鋭い佐助の攻撃に対し、敵は傷一つ付いてない……


毒蜘蛛の足を攻撃して、身動き捕れなくするのもアリかと思ってたけど……


その作戦は少し無理があるみたい……


じゃあ、やっぱり…


『佐助!足を狙ってもダメだよ!体を狙わなきゃ…!』


『んなこと言っても足が邪魔なんだよ!!』


佐助はもう一度技を出そうと刀を構えている


そんな事しても、また足に防がれるに決まってるよ……


一体どうしたら……











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