戦国桜話
「ため息吐くと幸せ逃げるぞ〜」・・・と、言う言葉は今は飲み込んでおこう・・・
『この頃の新手の妖怪は普通あるはずの心臓の場所に心臓が無いんだ・・・だから倒すのにも苦労する・・・』
そうか!心臓がやられないのだから・・・妖怪が生きていた訳ね・・・!
『心臓がどこにあるか分からないから八つ裂きにするしか無いけど・・・これが難しい・・・』
なるほど・・・一発で八つ裂きに出来ればいいけど・・・現実、そう上手くはいかない・・・・・・か・・・
心臓の場所が分かればいい訳か・・・・・・
『分かったなら離せ!』
私は佐助の言葉にバッと袖を離した
どうやら妖怪は再生し終わったらしい・・・
あの・・・二度と聞きたくなかった、低く、かすれた声が聞こえる・・・・・・
『さっきは・・・よくも、邪魔・・・した・・・な!』
『へん!うっせぇよ!!お前なんか即刻、倒す!』