戦国桜話
動かない妖怪・・・・・・
し、死んだの・・・?
『・・・チッ・・・鬼龍[きりゅう](刀の名)が汚れた・・・』
佐助は刀を空に掲げ機嫌悪そうに眉間にシワを寄せた
『こ・・・怖かったよぅ・・・・・・』
トサ・・・・・・
私は安堵感で足の力が抜け、その場に座り込む
しばらくは・・・立てそうにない・・・
手は今だ震えている・・・
その震えが、先程の恐怖からなのか、安心した安堵感からなのかは自分でも分からない・・・・・・
でも、一つ言えるのは・・・・・・・・・
佐助が居なかったら私は今頃、三途の川を渡っていたかもしれないと言うこと・・・・・・
『佐助・・・ありがとう・・・佐助が居なかったら私・・・・・・どうなってたか・・・』