戦国桜話
・・・・・・・・・ッ!!
お、落ち着け私・・・!!
今は王子様の様に微笑んでいるが、中身は俺様・・・すなわち、悪魔に過ぎない・・・!!
ときめいたら負けだ・・・!!
私はドキドキとなる心臓に必死に言い聞かせ、震えが収まった足でその場に立った
『・・・どうかしたか?怪我か?』
・・・・・・落ち着け、心臓・・・・・・
悪魔が優しくする時ほど、ろくなことはないんだから・・・!
落ち着け・・・!
『おい、どうし・・・!』
『あー!!佐助が怪我しておる!!』
佐助の言葉を遮って甲高く、可愛らしい声が聞こえた
『・・・・・・へ?』
何?今の声・・・・・・
どこから??
私は辺りをキョロキョロと見回した