戦国桜話
・・・・・・・・・ッ!!
『あ・・・・・・!』
・・・見つけた・・・!
この子がさっきのあの甲高い声の持ち主?
私はその子を確かめるように静かにしゃがんだ
『ごめんね?気づかなくて・・・・・・私は桐沢葵!よろしくね?』
私の言葉にその子は腕を組ながら私を見上げる
『我の名は胡蝶[こちょう]。佐助の仲間じゃ!』
『・・・・・・?こしょう?』
『な・・・!こしょうでは無いわ!こ・ちょ・う!!』
『あ・・・あぁ・・・胡蝶ね!ごめん、ごめん・・・・・・!』
私が顔の前で手を合わせて謝ると、胡蝶は仕方ないといった表情で軽く息を吐いた