戦国桜話










・・・・・・・・・ッ!!













『あ・・・・・・!』


・・・見つけた・・・!


この子がさっきのあの甲高い声の持ち主?


私はその子を確かめるように静かにしゃがんだ


『ごめんね?気づかなくて・・・・・・私は桐沢葵!よろしくね?』


私の言葉にその子は腕を組ながら私を見上げる


『我の名は胡蝶[こちょう]。佐助の仲間じゃ!』


『・・・・・・?こしょう?』


『な・・・!こしょうでは無いわ!こ・ちょ・う!!』


『あ・・・あぁ・・・胡蝶ね!ごめん、ごめん・・・・・・!』


私が顔の前で手を合わせて謝ると、胡蝶は仕方ないといった表情で軽く息を吐いた












< 35 / 177 >

この作品をシェア

pagetop