戦国桜話




私が胡蝶を妖怪と思ったのには訳がある・・・・・・


いや・・・胡蝶を見れば誰だって分かる


・・・・・・だって・・・・・・













『何で・・・耳と尻尾が生えてるの?』












胡蝶には・・・・・・人間とは言い難い確かな理由があった


耳と・・・・・・尻尾が生えている・・・・・・


人間に生えている訳無い物・・・・・・


『我は“狐のもののけ”じゃ!耳と尻尾が生えてるのは当然なのじゃ!』


狐のもののけ・・・?


あぁ・・・だから耳と尻尾が生えてるのか・・・


『・・・やっぱり妖怪だった・・・・・・』


私はボソッと声を漏らす


・・・・・・・・・どうやらそれは・・・言ってはいけない言葉だったようだ・・・・・・












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