戦国桜話
下を向く私を・・・心配した様に佐助が顔を覗き込んだ・・・・・・
・・・・・・・・・ッ!?
ち、近い!!!
私はすぐさま佐助から離れた
『・・・何だよ・・・・・・?』
多分、顔が真っ赤であろう私を佐助は不機嫌そうに見つめる
『あ・・・・・・いや・・・』
『葵様は純粋ですね』
『そうじゃな・・・・・・』
『なっ・・・・・・!』
胡蝶と八神くんの言葉にますます顔が赤くなる
『何言ってんだ?』
『・・・はぁ・・・佐助は馬鹿じゃな・・・』
『はぁ!?』
『あぁ!!お願いだから喧嘩しないで!!な、何か質問は?』
私はそう言って二人を静めた
二人は仲悪いって訳ではなさそうだけど・・・・・・
何て言うか・・・・・・
一言多い、って言うか・・・・・・対抗意識燃やし過ぎ、って言うか・・・・・・
目を離すとまた口喧嘩始めそうな・・・・・・所謂・・・ガキだな・・・
『一つ・・・質問いいでしょうか・・・?』
八神くんが細くて長い指を顎に持って行き少し考えるポーズをとる
『・・・・・・?いいよ?』
私は首を傾げながら八神くんに耳を傾ける
『・・・あなたのお父様やお母様も不思議な力があったんですか・・・?』
『え・・・・・・!?』
八神くんの言葉に私は動揺を隠せない
変な汗が出て来そうだ
『どうかしたのか・・・?』
『・・・・・・いや・・・別に・・・』
明らかに様子がおかしい私に3人は首を傾げる