戦国桜話
必死に言う村長さん・・・・・・
それだけ重要な願いなんだろう・・・・・・
『その願いって・・・何ですか?』
私は八神くんよりも、誰よりも先に村長さんに問い掛けた
『・・・近頃、夜中に妖怪が出て困ってるんだ・・・』
よ、妖怪・・・!?
私は思わず前のめりになって話を聞く
『君達も見ただろう・・・?この村の現状を・・・・・・』
『・・・何軒か、家が壊れてましたね』
『・・・そうなんだ・・・最初は一体の妖怪だったのに・・・日に日に数を増して・・・・・・』
村長さんの声が段々と小さくなっていく・・・・・・
深刻な悩みらしい・・・・・・
『村人も日に日に居なくなってるんだ!探しても見つからない・・・・・・』
『え・・・・・・!?』
村人が居なくなってる・・・!?
どおして・・・・・・?
『頼む!村を救ってくれ!!このままじゃ・・・この村は・・・・・・・・・』
村長さんは必死に頭を下げた
確かにこの村に来た時、おかしいと感じた
家が何軒か壊れてるのはもちろん気付いたけど・・・
その他にもおかしな所があった
・・・・・・・・・村人が・・・誰ひとり、外を歩いていなかった・・・・・・