戦国桜話
『・・・キレイ・・・・・・』
現代社会では見たことも無いような桜の木・・・
しかも満開のようだ・・・
桜の木の幹を見てみると人がしゃがめば入る様な穴が空いている・・・・・・
・・・私・・・ここから出て来たの??
私はまじまじと穴を見つめた
こんな穴が私のクローゼットと通じてる・・・なんて思えない・・・
でも、実際・・・・・・
『通じてたんだよね・・・・・・』
本当、びっくりしすぎて頭いかれそうだよ・・・
木に触った感触からして・・・夢ではなさそうだし・・・
ハァ・・・何だかなぁ・・・・・・
私が軽くため息を吐くと桜の花の香りと混ざってこの草原には似合わない香りが鼻をかすった
・・・・・・??
この臭いは・・・・・・
私はくんくんと犬の様に臭いを嗅ぐ
・・・間違いない・・・・・・
『血の臭いだ・・・・・・』