戦国桜話


呪いってあの・・・人を不幸のどん底に陥れるような恐ろしい呪い・・・??




まさか・・・嘘でしょ・・・・・・?




『俺は・・・赤ん坊の頃、呪いをかけられた・・・・・・俺の両親を殺した奴らに・・・・・・』


『・・・何で・・・殺されちゃったの??』


これが・・・私の率直な質問・・・・・・




佐助の両親は
何か悪い事をしたんだろうか?


誰かに恨まれるような事をしたんだろうか?


佐助の親がどんな人なのか分からない私にはこれくらいの想像しかつかない・・・・・・




『俺は赤ん坊だったからそこまで分からない・・・・・・だからこうして情報を聞き回ってる』







そう語る佐助は何だか悲しそうに見えた


私も両親が居ない・・・だから佐助の苦しみがよく分かる・・・・・・







気付いたら私は震える手で佐助の手を握っていた







『・・・ッ!・・・葵・・・?』







『ごめん・・・何か・・・胸が苦しくなって・・・・・・』


私はそう言って締め付けられるように痛む胸を片方の手で押さえた


今だ震えは止まらない・・・・・・


『・・・村長さん・・・佐助の両親を殺した人達の特徴から教えてくれますか?』


八神くんが村長さんに向かって口を開く




















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