戦国桜話
一度も・・・・・・・・・?
『探すぞ!』
『え!?探すって・・・・・・』
私は口をぽかーんと開け、佐助を見上げる
・・・馬鹿じゃないの・・・・・・?
たった今、村長さんが一度も見たことが無いって言ってたじゃない・・・・・・!!
『思い立ったらすぐ実行じゃな!』
胡蝶もピョンッと佐助の肩から降りた
本気で探しに行く気・・・・・・?
その場に動けないで居る私をよそに、佐助達は家から出ようとする
『あ・・・!ちょっと待ってよ・・・・・・・・・ッ!・・・・・・ん?』
立ち上がった私の制服の裾を掴む細くて小さい白い手・・・・・・
私は制服の裾を掴んだ主に視線を移した
『お姉ちゃん・・・・・・遊んで?』
『・・・・・・え?』
思わぬ言葉に私の頭はフリーズする・・・・・・
誰だろう・・・・・・この子・・・・・・
私を可愛らしい目で見上げる少女・・・・・・
年齢は5歳って言ったところだろうか・・・・・・?