戦国桜話


黒くて長い髪は傷んでる様子も無く、前髪はきちんと眉下で切られている・・・


所謂・・・前髪パッツン状態・・・・・・


なんか・・・日本人形みたい・・・・・・


私はその娘を見つめたまま、動けなくなっていた


いや・・・目の前の女の子に見取れてしまった・・・・・・




『小春は向こうに行ってなさい・・・!そのお姉ちゃんは今から人を探しに行くんだから』


・・・小春ちゃんって言うの・・・・・・?


この子・・・・・・もしかして・・・・・・・・・










『あの・・・お孫さんですか・・・?』











どこと無く・・・村長さんと顔が似てる気が・・・・・・


『あぁ・・・私の孫の小春だ・・・大事な話をするからあっちで大人しくするよう言っておいたんだが・・・』


そう言って村長さんは小春ちゃんの腕を掴んだ


『小春・・・一人で遊びなさい』


『嫌!!お姉ちゃんと遊ぶのー!』


『お姉ちゃんに迷惑をかけちゃいけないんだ』


『いーやぁー!!』


駄々をこねる小春ちゃんを村長さんは困ったように見下ろした


『あ、あの!私は大丈夫ですよ?小春ちゃん!お姉ちゃんと遊ぼう?』


『本当ー?』


小春ちゃんの目が輝きに満ち溢れた目になった


なんか、癒されるなぁ・・・・・・


『いいのかね?』


『はい!私も小春ちゃんと遊びたいですし・・・・・・』


私の言葉に村長さんは「ありがとう」と言い小春ちゃんの頭を撫でた


『小春?迷惑をかけちゃいけないよ?』


『うん!!お姉ちゃん、向こう行こー!』


『いいよ!・・・・・・あ、佐助!』


私は思い出した様に佐助の方を向いた


















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