戦国桜話
え・・・・・・・・・?
そうなの・・・??
小春ちゃんが悲しむと思ったから・・・私を連れていかなかった・・・・・・?
いや・・・よく考えろ私・・・・・・!
相手はあの佐助だよ!?
意地悪で口悪で俺様の佐助・・・・・・
まさかそんな気の利いた事をするはずがない・・・
小春ちゃんが良いように解釈しただけだよ・・・きっと・・・・・・
『あのお兄ちゃんはそこまで器用じゃないと思うよ?』
『・・・そうかなぁ〜?』
小春ちゃんは納得出来ないと言った表情で佐助が出ていった方向を見つめた
戦国時代の時刻はもうじき夕方の様だ・・・・・・
開いたドアからは金色な光が差し込んで私達を和ませる
平成は今、何時くらいだろうか・・・・・・?
あまり時が経ってなきゃいいけど・・・・・・
・・・おじいちゃん、おばあちゃん・・・・・・ごめんなさい・・・・・・
必ず帰るから
もうしばらく・・・・・・
『ここに居させてね・・・・・・?』
『どうしたのー?お姉ちゃん?』
『ん?あ・・・何でもないよ!!あっちで遊ぼうか!!』
『うん!私、お手玉やりたい!行こー?』
私はキラキラ笑顔の小春ちゃんに連れられて奥の部屋に入っていった
この時の私は・・・この笑顔が見れなくなる日が来るなんて・・・・・・思いもしなかったんだ・・・・・・