戦国桜話
―佐助side―
『よかったんですか?葵さんを置いてきて・・・・・・』
前を歩いていた八神の足が止まる
『そうじゃ!人数多い方が探しやすいじゃろ!』
相変わらず俺の肩に座る胡蝶・・・・・・
いつから俺の肩はお前専用の椅子になったんだよ!
『胡蝶。降りろ』
そう言って俺は胡蝶を摘んで下に降ろした
『良いではないか!佐助達とは歩幅が違うんじゃ!』
『渋ってないで歩け!!俺を頼んな!』
ギャーギャーと下から叫ぶ胡蝶を俺は無視してスタスタと歩きだす
まぁ・・・俺達からしたらよく見る光景だ・・・・・・
その証拠に八神は“またですか・・・”とでも言いたげな表情を浮かべる
『佐助』
『何だ??』
『葵さんを連れて来なかった理由を教えてください』
八神の言葉を聞いて俺はまた足を止めた
後ろを振り向く
『どうして置いてきたんですか・・・?』
八神は俺に向かって笑みを見せた