戦国桜話
―葵side―
佐助達・・・遅いな・・・・・・
外は徐々に太陽が傾き、薄暗くなってきていた
やっぱり見つからないんだろうか・・・・・・?
いろいろな考えが頭の中を巡る
『次はお姉ちゃんの番だよぉ?』
小春ちゃんに呼ばれてハッとなる
『ごめんごめん!それじゃ・・・・・・えい!!』
そう言って私は小春ちゃんの“おはじき”を弾き落とした
『あー!落とされたー!お姉ちゃん上手だねぇ』
小春ちゃんが笑顔で拍手してくれる
本当に可愛いなぁ・・・・・・
『ありがとう!小春ちゃんも上手だよ!』
『本当!!?』
『うん!!』
『やったぁ〜♪始めて上手って言われた!おじいちゃんとやったらいつも負けちゃうんだもん・・・!』
へ〜・・・村長さんって意外と上手なんだね
『お母さんとお父さんとはしないの?』
私がそう言った瞬間、小春ちゃんの肩がピクッと震えた