戦国桜話





『寂しいけど・・・おじいちゃんが居てくれるもん!
昔からおじいちゃんは小春の為にいろいろしてくれた・・・・・・
だからお母さん達の話をするときも悲しい気持ちなんかにはならないんだ』











――昔からおじいちゃんは小春の為にいろいろしてくれた――











小春ちゃんの言葉が私の胸に刺さった






何で小春ちゃんはこんなに大人なんだろう・・・?


何で私はこんなにも未熟なんだろう・・・?


幼い自分に私は少し笑えた





『・・・小春ちゃんは偉いね』


『・・・おじいちゃんの方が偉いよ?』


村長さんも偉いけど・・・・・・私にとって見たら小春ちゃんも十分偉いと思う


親に甘えたい年頃なのに甘えられないんだから・・・・・・




『小春ね?夢があるんだ』


『・・・・・・・・・?夢??』


小春ちゃんの夢って何だろう・・・・・・?


私は首を傾げて小春ちゃんに尋ねた


『小春・・・・・・この村の村長になる!おじいちゃんが安心して村を任せられるような立派な村長に!!』


『村長に・・・・・・?』


『うん!今まで親孝行なんて出来なかったから・・・小春が村長になる事が親孝行になればいいと思って・・・・・・』


















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