戦国桜話
遠くを見つめながら呟く佐助の瞳は今までで一番優しく感じた
『・・・・・・俺は寝るぞ?』
『・・・・・・へ?』
私が間抜けな声を出した時には目の前に居たはずの佐助の姿は無く
私一人が縁側に残され佐助は一番左側の布団に潜ろうとしていた
もう・・・・・・!
別に一人だけさっさと布団に潜らなくても・・・・・・・・・って、・・・ん??
一番・・・左側・・・・・・?
『え・・・!?佐助待って!!私、一番左側がいい!!』
『あ゙ぁ?何でだよ?』
『何でって・・・・・・男二人に挟まれるのはちょっと・・・・・・』
段々と弱々しくなる声・・・・・・
そんな声を聞いて佐助は妖しく微笑しながら『あぁ・・・』と漏らした
その後、じっ・・・と見られる
・・・・・・な、何なのよ・・・・・・
私は佐助の視線を逃れる様に顔を背けた
その瞬間――――――
『誰もお前みたいに色気がねぇ体なんか襲ったりしねぇよ』
佐助の意地悪な声が私の耳元で聞こえた