戦国桜話
『人間・・・喰いたい・・・さっき食べたのじゃ・・・食い足りない・・・』
『ひっ・・・・・・!』
体は余裕に3mを越していて、毛が生え、裂けた口からは恐ろしい牙、そして長い舌が垂れ下がっている
私を見る目はまるで・・・獲物を見る目の様に怖い・・・・・・
嘘でしょ・・・
こんな事って・・・・・・
私は一歩、一歩と後ろに下がるのと対照的に化け物は一歩、一歩と近付いて来る・・・・・・
私・・・食べられるの・・・?
怖い・・・!
足が・・・上手く動かない・・・・・・
トン・・・・・・
とうとう・・・背中が桜の木に付いてしまった・・・
逃げ場が・・・ない・・・