戦国桜話
新たな敵
ピィー・・・・・・
ピィーー・・・・・・
・・・遠くで笛の音が聞こえる・・・・・・
誰の笛の音だろ・・・・・・?
澄んだ音・・・・・・
ドォン!!!!
『え!!?』
私は凄まじい物音にびっくりして布団から飛び起きた
隣を見ると佐助は居なくて、八神くんと胡蝶はすでに外に出ようとしていた
必然的に私が最後に起きた事が分かる
『耳鳴りがして起きてみれば・・・早速、お出ましかよ・・・・・・!』
外で佐助の声が聞こえる・・・・・・
お出まし??
・・・・・・ッ!!
妖怪!!!!
私はものすごい勢いで外に出た
そこには・・・刀を構えている佐助と・・・・・・
馬鹿でかい妖怪が今にも飛び掛かりそうな勢いで互いを睨み合っていた
『佐助!村を壊さないようにしてくださいよ』
『・・・分かってるっつうの、そんな事・・・!』
八神くんの言葉を反抗期の息子の如く聞き流した佐助・・・・・・
本当に分かっているの??
『佐助!こいつの心臓、定位置にある!』
私は佐助に心臓の場所を告げた
『・・・・・・ッ葵!?・・・・・・チッ・・・・・・寝とけばいい物を・・・』
『なッ・・・!』